カテゴリ:好きな事( 36 )

吉川霊華展

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今年開館60周年の東京国立近代美術館で、
開催中の「吉川霊華展」へ。

回顧展は約30年ぶりで、単館開催。
良い画家だということは人づてに聞いていたが、
どんな画を描く人か、よく知らなかったので、
是非来てみたかった。

感想としては、
近代(1875-1929)に生きながらも、
歴史の時空を行き来してそれを画として
蘇らせる人という印象。
それくらい、白鳳や天平といった遥か彼方の空気感が、
忠実に表現されていて、感動した。
絵画展に行ったのに、タイムマシンに乗って各時代に降り立って
きた感じ。

どの作品が良かったかというより、
ガラスケースにズラッと並べられたスケッチ帖が
一番心に残った。
膨大な量の模写やスケッチが、清逸な線描と作風を
作りあげたことが垣間見られて、胸が詰まった。
これだけを、ずっと一日中眺めていたいぐらい。

意外と風景のスケッチが、印象深かった。
墨ほぼ一色での表現力は、感動的。
そして線の繊細さが、もうすごい。

図録では、その線の繊細が再現しきれないけれど、
それを求めてはいけないのかも。
線が魅力的な作品群の展覧会は、やはり本物からしか
その迫力は伝わらない。

図録はデザイン的には素敵だけど、
ページに対しての作品の大きさが小さいし、
糸綴じ製本で、裂けそうで怖い。
それでも、やっぱり買ってしまうのだ。

閉館時間ぎりぎりだったので、
ざっと所蔵品ギャラリーを眺めてきたが、
同時代の日本画家の作品とは明らかに異なっていた。
どちらが良いとかではなく、やはり孤高の画家だったのだと
思った。

ちなみに、所蔵品ギャラリーはこのあと数カ月、
リニューアル工事に入りお休み。

個人蔵が多かったので、次に目にできるのはまた数十年後かも
しれない。
見られてよかった。
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by cocowaqui | 2012-07-28 18:00 | 好きな事 | Comments(0)

バーン=ジョーンズ展♪

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開業当時の東京駅まで、あと少し。
当時は、入口と出口が別だったとか。

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駅前の東京中央郵便局はもう来月オープン。
東京駅周辺は、どんどん変わっていく。


今日観に来たのは、三菱一号館美術館の
バーン=ジョーンズ展―装飾と象徴―
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19世紀後半のイギリス・ビクトリア朝美術を
代表する画家で、詩人・デザイナーのウィリアム・モリスの盟友、
バーン=ジョーンズ。
この人の回顧展、実は今回が日本初。

神話や聖書、物語のテーマごとに辿る展覧会。

作品数は、75点とそう多くはないが、充実の内容。
会場である三菱一号館美術館の雰囲気が、
より佳味している。

今回最も印象に残った作品は「運命の車輪」。
運命の女神がまわす車輪の上に、
身を預ける奴隷、王、詩人の人間たち。
死の前にはいかなる人間も、平等だ。
寓画だけれど、画面いっぱいに描かれていることでの
臨場感と豊かな色彩が素晴らしい。

「ピグマリオンと彫像」の連作は、一気にその世界に引きこまれた。

「眠り姫」は、構成といい、色合いといい、質感といい、
もうずっと眺めていたかった。

最後の部屋の、タペストリー「東方の三博士の礼拝」は
この展覧会のクライマックス。
7作あるうちの、3作目とか。

展示の流れが、よかったなあ。

いくつかの作品が印象に残る展覧会は、
観終わった後に充実感と余韻がある。

これが美術館に足を運ぶことの醍醐味だな、やっぱり。

夢の世界で生きた画家にほんの少しの時間、
寄り添える幸福感を味わえた。
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帰りは併設のパン屋さんに寄る。
今日の気分は、ヨーロピアン♪
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by cocowaqui | 2012-06-22 19:31 | 好きな事 | Comments(0)

歌川国芳展♪

今日は、六本木ヒルズへ。
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お目当ては、
東京タワー!
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ではなくて、
森アーツセンターギャラリーで開催中の、

没後150年 歌川国芳展
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この会場は初めて。

一度来てみたいと思っていたが、今まで機会がなかった。
展望台と同じ52Fにあるけど、全く外は見えない造り。
ちらっと見えた東京タワーは、足許にあるようで
すごくきれいだった。
展望台には、今度誰かと来てみよう。

歌川国芳の画業を振り返る大規模な展覧会。
ここ数年この人に関する企画展が多い気がするが、
行けずじまいだったので、
こうしてまとまったものを見るのは今回初めて。

今日は初めてづくしだ。

まずは、武者絵から、物語絵と続く。
そのエネルギッシュな迫力に終始圧倒される。
今日はちょっとお疲れ気味なので、絵のパワーに負けた。
江戸の人たちは出版される度に、
躍動的な国芳の画に大層興奮したんだろうなと想像できる。

次に、役者絵と美人画。
正直描かれている人たちは格好良くもキレイでもないけれど、
その人たちを取り巻く雰囲気と臨場感が伝わってくる。
子ども絵、風景画、動物画、戯画、肉筆画・・・と以下展示が続くが、
やはり国芳の真骨頂は、戯画に代表されるような見立て絵だと思う。

彼の好きな猫はもちろん、
金魚も、動物たちも、更には化粧道具まで擬人化されて、
鮮やかに絵の中で動き回る。

本当にウィットにとんでいて、面白い。

今回、数少ない肉筆画を見ることができたのも良かった。

私が一番好きなのは、
入口のポスターにもなっている
大勢の人が寄ってひとりの人を形づくる「寄せ絵」の
「みかけハこハゐが とんだいゝ人だ」かな。
これを見ると、なぜだか泣けてくる。

そういえば、この六本木ヒルズの建つこの地、
かつては金魚の養殖池がいくつもあったという。
そこで金魚の絵を見られることに、何ともいえぬ
思いを感じてしまう。

帰りは、2Fにあるロブションのパン屋さんで、パンを買って帰る。
初めて食べたが、ここのバケットは味わいがあって好きかも。
次回はケーキも買ってみよう。

それにしても・・・
六本木ヒルズは天井が低い作りのようで、すごく疲れた。
なんだか、風邪ひいたかも。。。
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by cocowaqui | 2012-01-19 21:23 | 好きな事 | Comments(0)

竹橋へ♪

久しぶりに、竹橋の東京国立近代美術館へ。
 
至極真面目な展覧会、
ぬぐ絵画―日本のヌード1880-1945」展が、明後日までなので
駈込み。
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色々と興味深い展覧会だった。
開くと小さなポスターになるような凝ったチラシといい、
鮮やかなオレンジ色の表紙のポケット版サイズの
カタログといい、
会場の解説や、これまた鮮やかなピンク色の
円形キャプションといい、
いつも見るような展覧会とは一風違って、オシャレだった。

展覧会の内容に触れてみると、
裸の絵が一般に認められるまでの洋画家たちの
苦難、苦悩、工夫などの道のりがテーマ。
明治中期に、欧州留学でラファエル・コランに師事した
黒田清輝が先頭に立って、これからの洋画界のため、
芸術の上での裸体を世間に認めさせようと奮闘する歴史を
今まさに目にしている錯覚を受ける。

裸体を恥ずかしいと思い始めた時から
ヒトは西洋の指すところの文明人となり、
更に裸体を芸術と認めることができるかが、
世界における真の近代化への仲間入りが
できるか試される。

黒田清輝の
鏡を前にして髪を梳く裸体の女性画をめぐって
大騒ぎになった明治28(1895)の「朝妝(ちょうしょう)事件」
から始まり、
警察の指導で、裸体図の腰部に布を巻きつけて
展示された明治34(1901)の「腰巻事件」は、

芸術か、猥褻か、

を世に問いかけた初めての裸論争事件。
同年の11月には、6回にわたって新聞紙上で
取り上げられた。

明治の日本は、短期間に政治・軍事面だけでなく、
社会・文化面までも欧米に倣った近代化を
図ったけれど、その混乱ぶりが垣間見られる。

芸術だと思え!と言われても、
感覚は一朝一夕じゃ変われないもの。
裸だもん、ドキッとするでしょ、やっぱり。

100年前も今も変わらないなと思ったのが、
実は今回の展覧会ポスター、差し替えられているのだ。
地下鉄の駅構内か車内広告で、掲示を拒否されたらしい。
実に、興味深い。

作品中では、黒田清輝の画は、どれも特に手の描写が
繊細で印象深かった。

興味深い展覧会だったと思うが、
企画者の主張が若干強めの印象を受けた。
女性だからこそ、かもしれないけど。

最近の展覧会はテーマが様々で本当に面白い。

この後、コレクション展をたっぷり2時間鑑賞。
いろんな人たちの絵に出会えて、幸せ♪

帰りは、東京駅まで散歩し、
途中迷い込んだ新丸ビルで、明日の朝食の買い出し。
フランスの街角に在るようなお店、ル・ジャルダン・ゴロワで、
エッフェル塔シュークリームとキッシュ。
雑誌にも掲載されて人気らしいPOINT ET LIGNEで、パン数種。
こちらは照明からして高級店っていう感じで、敷居が高かった。

東京は何でも手に入る街なんだねえ。
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by cocowaqui | 2012-01-13 20:41 | 好きな事 | Comments(0)

鳳凰と獅子展♪

行きたいと思いつつ、つい延び延びにしていた
展覧会が、明日までなので見てきた。

サントリー美術館で開催中の、
「鳳凰と獅子展」。
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特に印象的だったのは、3つ。

狩野永徳の「獅子図」は、久しぶりに観た。
やっぱりいいわあ。
畳に座っての屏風絵だと思うと、かなり大きくて
その迫力には圧倒される。
獅子の毛の巻き方には、勢いがあって、
大風の中を切って悠然と歩く二匹の姿に、感動し、
見ていて涙が出た。

小田野直武の「獅子図」も久しぶりの再会。
今回は、ヤン・ヨンストンの動物図譜と共に並び、
その精緻さが際立つ。背景に山水画と、解説にあったが、
あまりはっきりとそれは見えなかった。

旧鹿苑寺(金閣)鳳凰は、唯一の金閣創建時の遺物。
あの金閣寺のてっぺんにいる鳳凰。
しかも、歴史の彼方にいる足利義満を見下ろしていたと思うと、
何かゾクゾクしません?
後部尾の剥落で、明治時代の大修理の際に取り外され、
保存されていて、1950年の火災での全焼から免れた。
鳳凰の鋭い眼が、印象的だった。


もちろん、他にもたくさんすばらしい展示がありましたけど・・・
覚えきれませんでした。

満足です♪
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by cocowaqui | 2011-07-23 19:49 | 好きな事 | Comments(2)

根津とワシントン

もうすぐお盆。
今月2件目のお墓参りへ。

お寺では、翌日から鬼灯市があるらしく、その準備で
人の出入りが激しかった。

根津神社の北側を通り、根津散歩。
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一度食べて見たかった芋甚のアイス最中を食べる。
昔の素朴な手作りアイスの味がした。
この辺りは一世紀前頃、ご先祖さんの住まいがあったせいか、
訪れる度に、もの凄く郷愁を覚える界隈。
谷根千、いいなあ。

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お昼はお蕎麦を頂き、
ガラリと気分を変えて乃木坂へ。
目指すは国立新美術館「ワシントンナショナルギャラリー」展。
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現地に近い感じのような展示で、ゆったりと楽しめた。
印象派とポスト印象派の作品が、計83点。
現地で見たり、過去の展覧会で見た作品もあり、久しぶりの再会。
マネの「鉄道」は、オルセー美術館の企画展で初めて見た。
モネの「ヴェトゥイユの画家の庭」は、母と気に入っていた作品だったので、
一緒にもう一度見られて良かった。
一緒に歩いたモールは、ひたすらに暑い思い出。

画家では、フレデリック・バジールが気になった。
この人の名前に馴染みがないなあと思ったら、29歳という若さで
夭折していた。
歳を重ねていたら、どんな作風に変化しただろうと思うと、残念だ。

モネの「太鼓橋」を見たら、ジヴェルニーに行きたくなった。
まだ行ったことがないなあ。。。

夕方のせいか、人も混みあわず、ゆっくり鑑賞できたので、
満足。
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帰りは、六本木ヒルズ近くから都バスに乗った。
今日はいろいろな風景を見た一日になった。
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by cocowaqui | 2011-07-08 20:37 | 好きな事 | Comments(0)

写楽展♪

今日は、終わり間近の展覧会に駆込み。

東京国立博物館平成館で開催中の
「写楽展」。
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いやぁ、来て良かった~♪
写楽の作品の多さもさることながら、
役者絵の役者別の各絵師ごとの違いを並べて
見られる趣向や、描かれた歌舞伎演目ごとの
役者絵競演といった趣向は、まさに見たかった
写楽展の決定版だと思った。

色彩の状態の良いものとそうでないものを並べて、
それを目で見て比較することができるのは、
展示数の多さと、会場に余裕があるからこそ。

見られる写楽、ここには全部揃ってます♪

また写楽以外では、第一会場にあった菱川師宣の屏風絵が
これまた、圧巻のひとこと。
一人ひとりが、緻密で今にも動き出しそうな豊かな筆感は、
これだけでも見る価値がある。

時間延長がなく、閉館1時間前に入っての早見だったけれど、
愉しめた。

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本館では、「手塚治虫のブッダ展」が開催中。
時間があれば、また見にきたいな。

上野公園は、キンシバイが花盛りでした♪
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by cocowaqui | 2011-06-07 19:11 | 好きな事 | Comments(0)

節分です♪

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お茶会当日。
今日は、暖かい日だった。
朝4時起きで、市谷加賀町へ。
空気がピリピリしていて、緊張感が漂う。

私は自分の持ち場へ。
お菓子が到着。
和菓子250個って結構重い。
8時半にはお菓子席に最初のお客様がみえた。
お濃、お薄の席の後、辻留の点心席。
私も(お稽古を続けていたら)いつかお客様として
入ってみたい。
いいな、辻留のお料理。
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一方、こちらの御勤め。
ただお客様にお菓子を出すだけだけど、
あまり身動きのできない狭い水屋の空間では、意外とこれが難仕事。

そして、あっという間にお昼。
福田家さんのお弁当も、味わう暇もなく掻きこんで、
再び戻る。
茶会の裏方は、結構孤独。

でも、最後のお席に入って頂くお茶が何より美味しかった。
これがいわゆる醍醐味というものか。
今回のお席の一連の流れと趣向が、わかったし。
とにかく終わってホッとした。
こうして私の茶会裏方デビューは終わった。

今回は、あまりシャッターを押す雰囲気ではなかったので、
お菓子やお弁当は記録なし。
ここは、金沢藩前田家ゆかりの屋敷跡で、その頃からの松が見事。
御庭も行き届いていて流石。
こんな御庭、作れたらいいなあ。。。
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良い意味で沢山の刺激をもらえる長い一日だった。
また頑張っていこう♪
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by cocowaqui | 2011-02-03 18:44 | 好きな事 | Comments(0)

モリス展

今日は、
うらわ美術館「ウィリアム・モリス」展へ。

久しぶりに来て、地図を見ないで歩いたら、迷った。
以前よりも展示室が小さくなった気が・・・
気のせいかなあ。

モリスのステンドグラスの再現展示は、興味深かった。
バックライト照射のフィルム展示だったけれど、十分にその
魅力は伝わってきた。
テキスタイル、壁紙、スタンドなどモリスの世界に浸れた。

・・・でも

・・・点数が少ないし、
展示内容も突出したものがあまりなかったから、
わざわざ来なくても良かったかな・・・という感もある。
土曜日だというのに、人がまばらなのはちょっと心配。

やっぱり、片道2時間はきついな。

帰りも別のルートで歩いたら、また駅まで迷った。

今日は何だかずっと迷い道だ。
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by cocowaqui | 2010-10-23 18:53 | 好きな事 | Comments(0)

映画♪

今日の映画は「インシテミル

ミステリーなど読まなかったダンナが、
原作本を読んで「面白い!」と言っていたので、
私も借りて読んだ。
少しの時間でも続きが読みたくなるぐらい、面白かった。

さて、映画は・・・
まず一言言いたい。

原作じゃなくて原案でしょう、これは。

ありがちな話だけれど、小説と映画は全くの別モノだった。

オールキャストが、ホリプロ所属と知って、幅広いと思った。
狂気がはらむと、魅力的な人が多いなと。

で、映画は・・・

内容に粗がありすぎて、観ていてツッコミたくなった。
雑な作りで、折角の素材が台無しという印象で正直残念。
免許取りたての、やたらブレーキを踏む車に乗っている気分だった。

私的採点は、5点満点中2点です。
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by cocowaqui | 2010-10-20 13:27 | 好きな事 | Comments(2)