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ベネズエラの憲法改正 その3(終)

前回の、憲法改正案の続きです。





○ 第307条 「ラティフンディオ(大土地所有)の禁止」
  ラティフンディオにあたる土地を、国家所有に移管するための
  手続きを法律により定めることを明記する。

貧富の差が激しいこの国。大土地を所有している人なんて、
ごまんといるだろうけど、みんな国家に没収されてしまうんだろうか・・・。
大統領周辺では私腹を肥やしている人も、当然いるはず。。。
お金持ちは、続々と外国へ移住しているようだ。
マイアミなんかは、聞こえてくる言葉はスペイン語ばかり。


○ 第318条 「中央銀行」
  中央銀行の独立性を廃止。
  中央銀行の活動は、経済政策及び国家開発計画に従う。

○ 第321条 「外貨準備」
  大統領が中央銀行と協調しつつ、必要な外貨準備水準を決定する。

どういう感じになっていくんだろう。

生活していて切々と感じるのは、インフレが止まらない。
数ヶ月前までバターが5000ボリ台で買えていたのが、
しばらく店頭から姿を消していて、久々に見たと思ったら9000ボリの
後半になっていた。
公定レートと並行レートの差も、すでに2倍を突破し3倍になるのも
時間の問題か?
例えば、
1$=120円とすると、
1000ボリは、 公)約55円  並)約22円  という感じ。
お金の価値が下がり続けてるって、怖い。


○ 第328条 「ボリバール軍 / 第329条ボリバール軍の構成」
  「国軍」から「ボリバール軍」に改称。
  愛国的かつ反帝国主義でなければならない。(・・・略)
  陸軍はボリバール陸軍、予備役はボリバール人民軍と変更。

とにかく「ボリバール」にこだわるんだねえ・・・。
帝国主義って、歴史の教科書で出てきた単語だ。
今の時代に見ることになるとはねえ。

これで、憲法改正案については、おしまいです。
12月の国民投票までに、まとまるんでしょうか??
by cocowaqui | 2007-10-05 16:36 | その他 | Comments(0)
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