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チリ最大の港町、バルバライソ

地下鉄で、ロス・エロエス(Los Heroes)という大きなバスターミナルに
直結している駅まで、行く。ここから、世界遺産にも指定されている、
港町バルバライソ(Valparaíso)に向かった。
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大きなバスターミナルで、中はお店が結構あったり、
植物が置かれていたりして、綺麗だった。
ちなみに、トイレにはチップ(というより利用料、日本円で50円程度)が必要で、入り口にカウンターがあり、
お金を払って駅の改札にあるようなバーを押して、
中に入る。
お金を払わせる割には、あまり綺麗じゃなかった。
この利用料が、清掃員のお給料の一部になるのか?!

とはいえ、バスの車内はきれいだし、予定時刻きっかりに出発。
予定時刻きっかり、というのは、日本では当たり前に感じてしまうこと
だけど、実はヨーロッパや南米などでは、意外と当たり前のことではない。
まあ、逆にそれで乗れないものも乗れて、助かるということもあるので、
否定はしないけどね。。。
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バルバライソへの道は、小高い山々の間の盆地を抜けていった。
途中、ワインのぶどう畑や馬がのんびり放牧されているのが見えて、
とても牧歌的な風景。チリに訪れるのは、これが3度目だけど、どことなく
日本に似ている感じがして、私の中では南米で一番好きな国だ。

バスに乗って約2時間。バルバライソのバス・ターミナルに着いた。
街に出ると、土曜日だからか、フリーマーケットが開催されて、
賑わっていた。
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そして、活気に溢れた野菜や果物の市場もすぐ近くに並んでいた。

バスターミナルのあるこの辺りから、街中までは少し離れているので、
海の近くの通りから、少し歩いた。

空気が乾いているせいか、ちょっとホコリっぽい。季節はもう秋に
入っているというのに、日差しが強く、真夏のような暑さを感じた。
街路横の公園のベンチに、チョウのモザイクを見つけた。
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・・・こんなところまでアートだ。

疲れてきたので、ベジャビスタ駅からプエルト駅まで、一駅ながら
目的地まで列車で向かうことにした。
切符を購入しようとしたら、スイカのようなプラスチックカードを
買わされた。
スイカ同様、お金をチャージして、ピタっと触って、改札を入る。
のどかな地方都市に見えて、この最新式は何?っとちょっと面食らった。
駅も、近未来的なモダンな感じで、都会だから最新、郊外だから旧式、
という図式が成り立たない感じが、興味深い。
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プエルト駅に着くと、すぐ前がソトマヨール広場で、ここが中心らしい。
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海はすぐそこで、正面には、海軍総司令部の立派な建物があり、
観光客が大勢いた。
アジア人らしき姿は見あたらない。

まずは、港から、ポンポン船と呼ばれる2,30人乗りの遊覧船に乗って、
港の中を1周した。
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約15分と聞いていたので、どんなものかなあと思っていたら、
海側から見る街の風景は、想像していたよりずっと素晴らしかった。
港周辺だけが平地で、あとは急な丘でそれに沿って、建物が建って
いるので、家々が重なり合って、さまざまな色が並ぶ、まるで絵の
ような景色だった。
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このバルバライソ港は、開港470年にも及ぶチリで由緒ある港らしい。
港内には数隻の軍艦が碇泊していることから軍港であることがわかる。
あまりなじみがないものなので、じっくり見たかったが、
不審者に思われても面倒なのでさらっと眺めるだけにした。
ちなみに、軍艦の写真は、撮ることは禁止されている。
プラット埠頭には山積みされたコンテナがあり、その中には日本の
会社のものもあった。
ふと、船の先端を見ると、アザラシ?がうつ伏せになっていた。
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・・・どこから来たんだろう?

15分ほどかと思っていたら、30分ちょっとの遊覧で、満喫した。
港から、アセンソール(ascensor*箱型のエレベーターのようなもので、
傾斜を上り下りする)で、丘の上の方へ行ってみた。
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2分ほどで、上に到着。
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ここから見る景色は、下から見た一丸としてまとまった景色とは
また違って、新しいもの古いもの、瀟洒なもの貧相なものなど
さまざまなものが混在しあうどこかとても懐かしい感じがした。
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少し歩くと、パブリッツァ宮殿(Palacio Baburizza)
というイタリア建築の宮殿が見えた。
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宮殿というわりには、こじんまりしている印象を受けたが、何層にも
重なる特徴的な外観は、ここの地域の造りと似ていると思った。

昼食をとろうと思っていたお目当てのレストランは、満席だった。
しかたがないので、そぞろ歩き。ここは、どこをとっても絵になる
風景だった。
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この市内で最も古いアセンソールで、下に降りた。どれも約一世紀前
からの年代もののようだから、130年ぐらい経っているのかもしれない。
登りのが着くと、ごとごと揺れるのでちょっと恐かったが。。。
先ほど乗った列車で、ビーニャ・デル・マル(Viña del Mar)へと向かう。
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前に座った親子が、日本人と知り合いなのか、「こんにちは」と
話しかけてきた。
ほんの挨拶程度の言葉の交し合いだったが、なんかあったかい
気持ちになった。
別れる時には、「さようなら」と言って別れた。・・・良い家族だったな。
としみじみ。
ビーニャ・デル・マルでは、セルフサービスの食堂のようなところで
簡単に食事をし、帰りのバスの時間もあるので、早々引き上げた。
また、来る機会があったら、ゆっくりと来てみたい。
帰りのバスは、行きよりも早く1時間強でサンティアゴまで着いた。
夜は、昨日行ったレストラン近くの、シーフードレストランで夕食を取った。
レストランも街も、休暇期間中で人がほとんど見当たらず、
大都市のはずなのに、何か物寂しかった。

翌日、ペルーのリマ経由でベネズエラへの帰路についた。
南米大陸は広いなあ~、でもどこかアジアと雰囲気や人が
近いなあと感じた旅だった。
by cocowaqui | 2007-04-07 22:50 | 07春 南米旅行 | Comments(0)
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