小雨の上野散策
また、上野に来た。
八重桜が五部咲きぐらい・・・でもあいにくのお天気。 シダレザクラも名残咲き。 上野公園にある野球場の横を通った。 何か書いてあるなあと思って、いったん通り過ぎてから 戻って見たら、正岡子規記念球場っていうらしい。 まだ3年前に命名されたというから、知らなかったなあ。 明治の初めに、 日本に紹介されたばかりの野球をこよなく愛した正岡子規が、 度々、ここ上野公園内で野球を楽しんでいたという。 「打者」「走者」など彼が訳したものがそのまま現在も使われていて、 その功績から、2002年に野球殿堂入りを果たした、とのこと。 その彼が野球を読んだ歌が残っていて、 「春風や まりを投げたき 草の原」 今日も120年前と同じ光景が上野公園で繰り広げられている。 それは何て素敵なことなんだろう、と思いを馳せた。 で、今日のメインは、ひさしぶりの西洋美術館。 チケットを頂いたので、ルーブル美術館展を見に来た。 同時期開催で、国立新美術館でもルーブル展が行われている。 ここは絵画のみ、あちらは彫像などもあるらしい。 そんなにルーブル展って、人が呼べるんだ。 と思ったら、すごい人。 閉鎖された空間で、人混みにいるとすぐに頭が痛くなるので、 チャッチャと見て、さっさと退散。 フェルメールの「レースを編む女」と、ラ・トゥールの「大工ヨセフ」、 ベラスケスとその工房の「王女マルガリータ」以外は、 そんなに惹かれなかった。 どれもかつて見たことあるような作品ばっかりだった気がする。 ただ、ひとつ気にかかった作品は、 フランス・ポスト(1612?-80)の「ブラジル、パライーバ川沿いの住居」 この人ははじめて聞く名前だったけど、 植民地遠征隊としてブラジルに滞在した経験をもとに、 制作した作品らしい。 ヨーロッパ人が新大陸を描いた作品を見たのは今回(たぶん)初めて。 自分が南米に最近までいたということもあるけど、 とても親近感を持ってしまった。 これからこういう植民地を描いた作品に、もっとスポットが当たればいいな。 絵としてのランクは、低いらしいけど。。。 というわけで今回は、図録買いは見送り。 吟味して買わないと・・・そろそろベネズエラから帰ってくるのがあるし。。。 帰りは、西郷さんのお顔を見て、 神田までぶらり散歩しながら帰った。 明日も、またお出かけ。 今週は家事、サボりまっせ。
by cocowaqui
| 2009-04-14 21:59
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