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別れ

ちょうど1週間前、祖父が旅立った。
87歳だった。

前回の記事を書いてから、わずか1時間半後、
この世を去った。
11月の誕生日前後から、食欲がなくなり、
やがて点滴でも、という本人も周囲も軽い気持ちでの入院。
予想もしていない検査結果を受け、文字通り家の大黒柱が
日毎に音を立てながら朽ちていくような感覚を感じながら、
連日病室へと足を運んだ。

クリスマスイブに、念願の入院後初めての外泊。
まるで留守などしていなかったように、いつもの決まった時間に
雨戸の開閉を指示した。

そして、大晦日から1/2までの2度目の外泊。
前日までかろうじて一日1回は口に運んでくれた、3口のプリンと
16分の1のリンゴはもう食べてはくれなかったけれど、静かに
家での新年を迎えた。

そして救急車での帰院と翌日の死去。
日付も変わろうという頃、病院の別の出口から葬儀屋の車で
家路につく祖父に付き添いながら、ほんの数日前この道から
一緒に帰ったのに、とボーっと考えていた。
と同時に、やっと家に戻れるね、とも。

そして4日後、無事葬儀を終えた。

今は、いろいろな思い出や感情が錯綜しているけれど、
ゆっくり昇華させていきたいと思う。
今頃は、懐かしい人たちと再会して、お酒でも酌み交わしているのかな。

ありがとう、
いつか、また会おうね、おじいちゃん。
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by cocowaqui | 2009-01-10 23:48 | 日常のできごと | Comments(2)
Commented by kakokako at 2009-01-13 12:46 x
寂しくなりますね。。。
私の祖母も最近危篤状態になったので、お気持ち良く分かります。
今は一時退院していますが、お見舞いに行くとあちらの世界に行きたいのかな~とも感じます。
家族は傍で見守るしかないですね。
Commented by cocowaqui at 2009-01-13 23:24
>kakokakoさん、
お祖母さま、一日でも長生きされるといいですね。
祖父は最後まで意識がはっきりとして、病気に勝って家に戻れる、と
信じていたようでした。高齢なので、治せる方法もなく、日に日に弱って
いく姿を見ているのは、とてもつらかったです。
でも、誰もが経験することなのですよね、家族との別れは。。。
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